Works

Our Mission

01東京。躍動する工房

自らの手で物を創造する。そこに、物作りの原点があると考えます。そして、互いを信頼しあう人間達が集まる空間も、物作りに欠かせない原動力です。ケルビム号が創られる工房もまたしかり。技、経験、情熱、人間、アート。現代を生きる職人達がともす「燈」は、常に工房で揺らめいています。ハンドメイドという根源的な手法と、人類の特権であるイマジネーションの交差点。それが、東京の片隅にある小さな工房なのです。

02反抗期のオトナたちへ。

1964年に開催された東京オリンピック。その前年に行われた五輪代表選手を決めるプレ大会は、海外選手も招かれ、本番さながらの大歓声と、熱気に包まれた決勝レースとなった。ケルビムの創業者である今野仁の弟、今野義は東京代表として出場。悪天候に見舞われたレースを最後まで戦いきって7位入賞を遂げた。しかし、代表を逃す。競争好きな兄弟達は、オリンピック代表候補だった義を子供の様に応援した。彼らは、どんな些細な勝負事でも勝ち負けにこだわり続けた。まるで反抗期の子供の様に。それは、ケルビムの第1号フレームが製作される2年前の事。まだ、日本にスポーツサイクルが普及する以前の時代。 後に、数々の競争用自転車を世に送り、輪界に今野三兄弟ありと言わしめるようになる前夜であった。

03美意識に国境はない。

北米最大のハンドメイドバイクの祭典、「NAHBS」における連続受賞など、今野真一の作品はアメリカをはじめとする海外でも高い評価を得ている。大胆な発想と確かな技術に裏付けられたショウモデルをご紹介しよう。

Air Line

Air Line

Learn and mean aero dynamics.

その斬新なスタイリングで、2011年大会の話題をさらったショウモデル。もちろん実走可能で、フロントフォークから直接伸びたハンドル、そしてクランクやサドルなどが、斬新なスタイリングとは裏腹に極めて常識的な位置におかれているのが分かる。前面投影面積を抑えたポジションを大胆に追求すると「Air Line」となるのである。

Humming Bird

Humming Bird

Respect to the streamlined era

200年の歴史を持つ自転車デザインに一石を投じる事。それは、自転車作りに関わる者の使命だと思います」。イギリスのデザイン集団TOMATOを牽引するSimon Taylorと今野真一がコラボレートし誕生した常識を打ち破る新しいスタイル。レトロフューチャーをテーマに作られた「Humming Bird」は、NAHBSにて、最高の栄誉といえる「The Best fo Show」を獲得。

04進化するスティールフレーム。

ヒューマンパワーを効率よく変換する人類最大の発明。 それが「自転車」です。 エンジンは人間、体格やポテンシャルが異なる動力源を生かすにはオーダーフレームがベスト。ライダーが自転車に合わせ妥協点を探すのではなく、ライダー一人一人のために作られ、チューニングが施された「シャーシ」=「フレーム」が必要なのです。決して敷居の高い特別な世界ではなく「人間エンジン」を持つ自転車にとって当然の答えと言えるでしょう。 まずは、貴方の走方や脚質、競技形態、身体的な特徴などを数値化します。フィーリングにあうスケルトンを導き出し、パイプをセレクトする事により「走り」をコントロールするのです。工房には世界中から取り寄せられたスティールチューブの銘品がストックされ、フレームを構成する11本のパイプが同一グレードで組まれる事はありません。 これこそが「走り」をコントロールするフレーム「CHERUBIM」の正体であり「歴史」「競技者達との対話」「データ蓄積」が成せる技と経験の結晶なのです。 自転車の誕生以来、200年近い時間をかけて研究されてきた“クロモリ”。そのしなやかな乗り味は広く知られるところですが、最新鋭のクロモリスティールパイプが秘める戦闘力もまた、カーボンやアルミに引けを取っていません。

「依然として最も理想的なフレーム素材は、スティールである」。
これが、競技の世界で戦ってきたケルビムの結論です。スティールにこだわっている訳ではなく、性能を追求した結果の“スティール”なのです。 こうして選び抜かれ、デザインされたパイプとラグを「鉄」と「自転車」を知り尽くした職人達が製作します。妥協を許さないクラフツマンシップにより「命」が吹き込まれた一台。世界で唯一無二、貴方のために生まれた「CHERUBIM」は人間のポテンシャルを極限まで引き出し、異次元の走りへと誘う事でしょう。

今野 真一